MRI検査(認知症診断の支援)・CT検査

MRI検査とは?

◆MRI(磁気共鳴画像)とは、強い磁石と電波を使って体の内部の状態を画像化し検査する方法です。頭部MRI/MRA:脳の断面および脳血管を撮像します。
◆脳梗塞、脳腫瘍、脳動脈瘤の発見に有用です。
当院ではGEヘルスケア製1.5TMRI,SIGNACreatorを導入しています。

MRI検査の特徴

●X線検査やCT検査と違い、放射線を使用しないため被爆がない
●CT検査よりも精細な画像が得られるため、診断能力が高い
●CTでは写らないような急性期脳梗塞を早期に描出できる
●脳血管を造影剤なしで描出できる
●頸椎や腰椎などの脊椎疾患においても優れた診断能力がある

MRI検査で見つかる病気

●脳梗塞・脳動脈瘤などの脳血管障害
●脳腫瘍・脊髄腫瘍などの腫瘍性疾患
●くも膜嚢胞などの先天性疾患
●頸椎・腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、圧迫骨折などの脊椎疾患

MRI検査を受ける際の注意点

●検査時間は検査室に入ってから出るまで概ね15~20分です。
(検査部位・内容により異なります。)
●検査中は仰向けになって頂きます。
(できるだけ体・頭を動かさないようにお願い致します。)
●検査中に気分の不良など、異常を感じた場合には、連絡ブザーを押してお知らせ下さい。
 ∟検査中は大きな音がしますが、耳栓などで安心して検査を受けていただけるよう努めています。
 ∟ヘッドホンを使用し音楽を流すことも可能です。
●検査の種類により色々な音に途中で変わりますが、故障ではありませんのでご安心下さい。
●画像撮影に影響が出る場合がありますので、指輪、アクセサリーなどの金属類は外してください。
●マグネットネイルはお控えください。
●カラーコンタクトは外してください。
●心臓ペースメーカーの埋め込み手術をされた方は、検査を受けることができません。
●体内に金属を埋め込まれている方は、検査を受けられない場合があります。事前にご相談ください。

MRI検査の頻度についての動画

早期アルツハイマー型認知症の発見に有効な「VSRAD」

MRI画像を使って、脳の萎縮度をみる検査【VSRAD(ブイエスラド) 】によって、早期アルツハイマー型認知症診断の支援が可能となりました。

【VSRAD(ブイエスラド) 】とは?

MRIの検査データを使ってアルツハイマー型認知症の進行度合いを調べる診断ソフトの事です。アルツハイマー型認知症の原因と考えられている脳の萎縮度を測定します。MRI検査データとVSRADソフトを使い健康な人の脳と比べた萎縮の程度から、アルツハイマー型認知症の可能性を数値で表します。
50歳以上で物忘れが気になる方は、MRI検査時に追加で検査を行うことが可能です。(追加費用かかりません)

アルツハイマー型認知症の進行度合いを調べることによって、早い段階から積極的な治療の開始へとつながり、結果として進行を遅らせることが期待できます。

周りにこのような方はいらっしゃいませんか?

・同じ話を繰り返す。
・知っている人の名前が思い出せない。
・物をしまった場所を忘れる。
・物が見当たらないことを他人のせいにする。
・漢字を忘れる。
・今しようとしていることを忘れる。
・理由もないのに気がふさぐ。
・身だしなみに無関心になる。
・外出が億劫(おっくう)になる。

「物忘れ」と「認知症」の違い

認知症は老化による単なる物忘れと区別がつきにくい病気です。本人や家族が「年のせいでしょ」と思うような日常の些細な変化が認知症のサインかもしれません。見逃さないようにしましょう。

・「たまに」ではなく、「毎日」同じことを言ったり聞いたりする。
・「ときどき」ではなく、「いつも」探し物をしている。
・「食べた物を思い出せない」のではなく、「食べたこと自体を覚えていない」ことがある。

以上の症状で思い当たることはありませんか?
気になる方は、ぜひ、当院にご相談ください。

CT検査とは?

◆放射線を利用して、体内の状態を断面像でみることができる検査です。
◆空気や石灰化の描写が得意で、血管の石灰化の診断に有効です。
◆当院では、造影剤を使用したCT検査も行うことが可能です。MRAよりも脳動脈瘤の詳細な情報を得ることが可能です。

CT検査の特徴

●頭部CT:脳の断面像を撮影します。
●頭蓋骨の形状や古い脳梗塞の診断、脳出血の診断に有用です。
●検査時間:5分程度になります。