舌咽神経痛
三叉神経痛は、顔面の痛みですが、こちらは、喉の奥の痛みです。典型的な症状としては、水分や食べ物を飲み込む際に喉の奥に電撃痛が生じます。また会話する際や、唾を飲み込む程度でも痛みを感じます。三叉神経痛と混同されることもあり、なかなか診断されない場合もあります。
41歳男性
41歳の男性の患者様です。1年前から左側の嚥下時の疼痛を自覚され、耳鼻科受診し、 テグレトール(カルバマゼピン)を処方されました。一定の効果は認めましたが、疼痛症状は継続していたため、当科受診され、手術の方針となりました。
MRI検査を示します。
左舌咽神経の部位に後下小脳動脈(PICA)が接触(赤矢印)しているのが確認できます。
舌咽神経(黄矢印)に血管(赤矢印)が接触している状態が確認できます。(青丸)
舌咽神経(黄矢印)から血管が移動し、血管が接触していない状態が確認できます。(青丸)
約2㎝の開頭です。100円玉が2.2cmですので、ほぼ100円玉の穴から手術しております。
抜糸直後の写真です。
消毒して茶色の部位に皮膚切開がありますが、無剃毛での手術ですので、抜糸直後でも傷は全く目立ちません。