最近物忘れが多い
認知症を1番心配されるのではないでしょうか。認知症には、アルツハイマー認知症、前頭側頭葉型認知症、血管障害性認知症などあります。基本的には、お薬で治療することが多いですが、手術で治癒できる認知症に、正常圧水頭症という疾患があります。
代表的な3つの症状があります。一つ目は、認知症で、記憶の保持が少しずつ難しくなります。2つ目は、小刻み歩行、つまり、歩幅が狭く、ちょこちょこと歩くようになり、段差が超えることができず転倒しやすくなります。3つ目は、尿失禁を認めることが多くなります。尿意を自覚してもトイレに間に合わないことを経験します。
これらの症状は、一見、高齢を理由に、自宅で経過観察されることが多いです。この3つの症状が気になるようであれば、一度は必ず脳神経外科を受診しましょう。頭部CT検査や頭部MRI検査で画像評価を行い、水頭症の診断となれば、『シャント術』を検討します。手術する前に、本当に治療効果があるかないかを確認するために、髄液を少量排出する『Taptest』という処置を行うこともあります。詳細は、佐々木医師までご相談ください。